キッチンカー「Dream Kitchen Sion's」さんからの大切なお話

先日、弊社のオーダーメイドピザ窯を導入して下さったフードトラックパークさんに伺った際に出会った「Dream Kitchen Sion's」。
開店前の忙し時間に、申し訳ないと思いつつあれこれと話を聞かせて頂きました。

普段は神奈川県平塚市のご自宅前で開店されているそうで、プルドポーク(アメリカやカナダなど北米で食べられている家庭料理)のキッチンカーです。

聞けば平日は会社員として勤務していて、土日のみキッチンカーでの営業をされているそうです。
「土日だけでは投資額の回収も難しくないですか?それでもやられている動機はどこからですか?」
そんな質問をしたところ

「単純に楽しいからという理由もあります。それと、こういう目的もあって・・・。当時19才だった息子がバイクの交通事故で亡くなりました。もう居ても立っても居られず、何か行動を起こさなくては、という想いで始めました。」

見せて頂いた張り紙がこちら(本ブログ最後に文字化しています)。

一時、私は言葉を失うも、店主は悲しむでもなく自棄になるもなく、笑顔で当時の事や今の想い、これからの事を話されている様子を見て、一緒に悲しんで欲しいわけではないんだなあと私も想い直しました。

まず私に出来ることは、運転気を付ること、ただいま!と毎日家に帰ること。こうして自分のブログにしたため、いつでも見直して心を改められるようにすること。時に、この話を人に伝えること。

そして、Sion’sさんにいつか再会すること、です。

以下、写真の文面を記載させて頂きます。

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ご来店のお客様へ

本日は Dream Kitchen Sion's へご来店いただき誠に有難うございます。
お料理のお渡しまでの間、 少しだけ Dream Kitchen Sion 'sをご説明させてください。

私達は夫婦でこのキッチンカーを運営しております。
私達には 19歳になったばかりの息子がおりました。
2020年のある日、大切な息子は国道交差点でバイクと車の右直事故により、
19年の生涯に幕を下ろしました。
もう誰にも 「被害者」にも「加害者」にもなってほしくない。
もう誰も「泣かせてほしくない」、 誰にも「泣いてほしくない」
その思いから、「食」を通して交通安全を呼びかけようと考え、
Dream Kitchen Sion'sを開業致しました。

ご自身で運転される方にお願いです。
交差点では今一度、
対向直進車や対向右折車両の動きをご確認いただきますようお願い致します。
「自分は大丈夫」「行けるだろう」「まさか来ないだろう」その思いの先に
見知らぬ家族、ご自身の家族が居ます。

私達夫婦はこれからもお客様に喜んでいただけるお料理をご提供してまいります。
大切なお客様とまた「再会」できることが、
Dream Kitchen Sion'sを運営していく中で
最も嬉しい事と感じております。

お帰りの際もどうぞお気をつけください。
あなたの「ただいま!」を待っている方に、
あなたの声で「ただいま!」を聞かせてあげてください。
私達親子3人からのお願いです。

またお会いできる日を心より楽しみにしております。
本日はご来店いただき、誠にありがとうございました。

Dream Kitchen Sion's

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