それぞれのホスピタリティ
健康診断で病院に行ったときの話。
終わって会計を待っている時に、男性が受付の女性と話していたんですね。お医者さん1人とスタッフ数人の小さな町病院なので、会話は全て聞こえていまして。
男性「もう仕事で時間ないからさ、今度の〇〇日に連れてくるからその時でいいよ。」
受付「でも顔色が悪いんですよね?待てませんか?もう少しで診察出来るので。」
どうやら、男性の母親についてのことみたいで、男性は病院に薬だけ受け取りにきたけど、受付の方に様子を聞かれて「顔色が悪い」と答えたみたいで、お医者さんとの会話を勧めたようです。会話は続きます。
男性「いやでも時間がないから、今度でいいよ。用は済んだし。」
受付「〇〇日って2週間後ですよね?お母さんそれで大丈夫なんですか?待てませんか?」
男性「そのために来たんじゃないんだよ。もういいでしょ!?急いでんだ。」
受付「でも顔色悪いんですよね!?大丈夫か先生に聞きませんか?だからちょっと待ってください。」
こんなやり取りがもう少し続いて、結果お医者さんが空いて診察室に向かった男性。
待合室にいた他の方すっとばして診察室に通されていました。そしてしばらくして診察室からでて来て、会計やら何やらせずにさっと出ていく男性。
病院のルールやら常識やら何やら完全に無視した、お母さんを気遣っての受付の女性の対応。
「でも顔色悪いんですよね!?」の影に、私心配なんです、を大いに感じました。
男性側はイラついていたのか若干高圧的でしたが、それでも一歩も引かずに結果診察室に通せました。
そうそう出来ることではありません。
あんまり私の言葉を加えると色が変わっちゃいそうなのでこの辺で。
小さな町病院で見たプロ対応というか、思いやりの話でした。